読む力とはいったい何なのでしょうか。
中学生と高校生に英語を教えていると、
いくら英語を教えても、もともとの日本語の
読解力が低いとなかなか成績が伸びない、
という事態に直面することがよくあります。
ここで少し、読解力とは何かを考えてみました。
様々な考え方やあると思いますが、
ここでは小川の個人的な考えを述べます。
大きく分けると二つの力があると思います。
①語彙力
②単語と単語の関係を見抜く力
①語彙力
その単語を見て、何を指すか、意味がわかる力。
例えば「普遍」という言葉が出てきたら、それが
「すべてのものに共通している」という意味・イメージが
わかるかどうか。
②単語と単語の関係を見抜く力
日本語だと助詞の使い方や意味がわかるかどうか、
また長文になったときに修飾語と被修飾語を的確に捉えることができる力。
例えば少し極端な文ですが
「私はひろし君がさやかちゃんが好きなぬいぐるみを買ってきたのを思い出した」
という文を適切にわかるかどうか、ということです。
まず端的に主語と述語。この文の主語は「私」で述語は「思い出した」、
その目的語が「~きたの(こと)」という構造を理解しているかが、
この文を「読めた」かどうかの基準になります。
また、「ぬいぐるみ」に対する修飾語が「さやかちゃんが好きな」であることも
読める力としてとても大事です。
この二つの力のうち、語彙力は自分の体験と語彙を結びつけたり、
本を読んで学んでいくことが大事です。
もう一つの構造を見抜く力は、自力で学ぶことができる人もいますが、
なかなか難しいのかもしれません。
こういうところに、我々教師、先生の出番なのかな、と思っています。