「なりたい職業の1位が〇〇って…日本、終わってる」
先日、とある記事に対する発言として上記のようなコメントを発見しました。
どんな記事かというと、男子中学生の「なりたい職業ランキング」です。
日本とアメリカの男子中学生のなりたい職業ランキングがテレビに映し出され、それを見ての感想コメントだったようです。
そのランキングは以下です。
日本
1位「YouTuber」
2位「eスポーツプレイヤー」
3位「ゲームクリエイター」
4位「ITエンジニア・プログラマー」
5位「社長」
アメリカ
1位「医師」
2位「教師」
3位「ITエンジニア・技術者」
4位「デザイナー」
5位「軍人」
少し調べたところ、日本の中学生についてはソニー生命が調査をしたものを引用したようです。
引用元:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/10/news031.html
———引用ここから———
中学生に将来なりたい職業を聞いたところ、男子では「YouTuberなどの動画投稿者」が1位に。2位以降は、「プロeスポーツプレイヤー」「ゲームクリエイター」「ITエンジニア・プログラマー」「会社経営者・起業家」の順番になりました。
———引用ここまで———
見やすくすると
1位「YouTuberなどの動画投稿者」
2位「プロeスポーツプレイヤー」
3位「ゲームクリエイター」
4位「ITエンジニア・プログラマー」
5位「会社経営者・起業家」
というランキングです。
さて、この日本とアメリカの比較は、
ネット上でちょっとした議論を引き起こしました。
「日本終わった」
という否定的な声と
「日本に希望を感じた」
という肯定的な意見、真っ二つに別れた印象です。
小川は個人的には、特に驚きもない、
という感想です。ランキングを見て
「まぁそうなるよねー」
という思いです。
理由を説明します。
結局どんな職業につきたいかというのは、
2つの要素が関係してくると思います。
一つは、中学生が普段目にしている、または触れている職業しかランクインしない、ということ。
もう一つは、世間一般の常識や噂にかなり左右される、ということ。
一つ目は当然のことかと思います。自分の知らない職業になりたいと思うことはできません。
二つ目がポイントになってきます。
国によって、どんな職業が「素晴らしいと思われているか」が違います。
先日フィンランドのことを少し学びましたが、
フィンランドでは教師という職業は尊敬されているといいます。
アメリカの5位にランクインしている「軍人」も、
程度の差はあれ尊敬される職業になっている背景があります。
日本では、どんな職業が尊敬されるか?
受験界隈では、やはり医者は「偏差値的には」かなり上位です。
賢くないとなれない、と思われている職業です(実際そうだとは思います)。
ただ、今すでに学生たちがこのような偏差値で判断することが
なくなってきています。
偏差値とは大人の、もっと言えば受験業界が作り出したものと
言ってもよいと思います。
大人が作り出したランキングに、もう辟易しているのではないでしょうか。
そうではなく、子供達自身が
「カッコイイ!」
と思える職業に、振り子のように触れている気さえします。
「大人が素晴らしいと言っている職業になんかなるもんか」
こう思っているのではないでしょうか。
(こう思うようになった背景はまたお話ししようと思います)
中学生が普段身近に触れるゲーム。
それに関係する職業に憧れるのは、至極普通の感覚なのではないでしょうか。
あなたは、このランキングをどう思いますか?