「大人の言うことなんか聞きたくない」
日本の社会全般に、こういう気持ちを持っている
子どもたちが多いように感じます。
目立つだけで多数派ではないかもしれませんが、
それでも相当数はいると確信しています。
なぜ、子供は大人の言うことを聞きたくないと思うのでしょうか。
理由は単純で、子供は大人を信頼・信用していないからです。
大人に対して不信感を持っているからです。
ではなぜ、子供は大人に対して不信感を抱くようになるのでしょうか。
これは、私達大人が真剣に向き合うべき問いだと思います。
不信感を抱く理由は、一言で言ってしまうならば
「大人が子供の話を聞かない」からです。
「いやいや、聞いてるよ」
と思われる方も多いと思います。
(小川のこの文章を読んで頂いている方は大丈夫だと思います!)
多くの大人が、子供の話を「じっくり最後まで」聞く余裕がありません。
人の話を聞くって、自分の心に余裕がないと、なかなかできません。
それほど、今大人たちには余裕がありません。
子供たちには子供たちなりの「主張」があります。
その主張を最後まで聞くことなく、大人は大人の都合を
上から押し付けてしまう形になってしまいます。
もちろん、大人には子供に教えるべきことがたくさんあります。
社会のルールなど、教えなければなりません。
ただ、その瞬間瞬間、子供たちの気持ちに寄り添えているかどうか。
子供たちの思いを受け止めているかどうか。
多くの子供たちが、この大人は自分の気持ちを受け止めてくれた、
と感じません。むしろ、自分の気持ちが蔑ろにされた、と感じます。
それが積み重なれば、大人不信になるのも当然です。
まずは、大人の私たちが、子供たちのその瞬間瞬間の気持ちを
受け止めることが重要です。
それができるだけの心の余裕を持てるようにしたいですね。