「激辛カレーを目にこすりつける」
皆さんはテレビを見ますか?
僕はあまりテレビのバラエティーを見ないのですが、
たまに見ると、
・単純に、面白いもの
・守りに入りすぎてあまり面白くないもの
・ちょっと過激すぎて笑えないもの
の3種類あると感じています。
「激辛カレーを目にこすりつける」は、3番目のものに入ります。
過激すぎて笑えないものです。見ているこちらが痛くなってきますし、
されているほうの気持ちになると「やめてーー!」と思います。
これ、テレビ番組のシーンではありません。
いち小学校の教諭が同僚、というか後輩にしたこと、とのことです。
こんなニュースが飛び込んできました。
羽交い締め、目に激辛カレー わいせつLINEを強要 小学校の教員4人が同僚いじめ
※報道されている情報がどこまで事実なのかがわかりませんが、
この記事が事実を記載しているという前提で話を進めていきます。
この「いじめ」と称されるハラスメント、まず内容が稚拙すぎますね。
羽交い締め、目に激辛カレー、車の上に乗る、わざと飲み物をこぼす、
他の女性教諭に性的メッセージを送らせる。
もうレベルが小学生レベルです。
教える側ではなく、児童と一緒に学ばなければいけません。
いや、小学生でも、これはやってはいけないことだとわかります。
しかもこれを、30代、40代の先生が、20代の若い先生に対してやっているとのことです。
「いじめ」というものは、きっとなくなりません。
少し学んだことがありますが、いじめは脳に快感を与える行為であり、集団を維持していくうえである種必要な機能である、と読んだことがあります(間違っていたらごめんなさい)。
もちろん、いじめをなくす取り組みは必要です。
これからも継続してやっていかなくてはなりません。
ただ、僕が今ここで問題にしたいのは、
「いじめをなくす」立場にある人がいじめ(ハラスメント)を
やってしまったところに事の重さがある
ということです。
例えば、
自分の家(部屋)が汚い整理収納アドバイザー、
全然儲かっていないビジネスコンサルタント、
なんかに教えを請いたくないですよね。
これと同じです。
いじめをしている先生に「いじめはやめなさい」
なんて言われたら、
「どの口が言うとんねん」
と関西弁になってしまいそうです。
僕は英語講師の他に、講演やセミナーを開催しています。いろいろな一流の人にアドバイスをもらいますが、
一貫して言われるのが、
「言葉と行動の一致」
です。
つまり、何かを教えたり伝えるならば、
自分の言葉で伝えなければ伝わらない。
誰かから借りた言葉ではなく、
自分で行動して感じたことでなければ伝わらない。
これを一言で表す言葉があります。
それは「在り方」です。
つまり、いじめをなくそうと言うからには、
いじめをなくす在り方でいるかどうか。
後輩をいじめてしまった先生たちは、
いじめをなくす在り方で先生をしているのではないようです。
普段からいじめをなくす指導はしているのでしょうが、
在り方が伴っていません。
教える立場にある人が、しかるべき在り方でないのならば、
教壇を降りるべきだと僕は思います。
なぜなら、そんな人に教えられる人、この場合は児童たちが
不幸になってしまうからです。
部屋が汚い整理収納アドバイザーに教えられる人は不幸になるでしょう。
だから、後輩にハラスメントをしてしまった4人の先生たちは、
教壇を降りるべきです。
ただ、車の免許と同じように、一旦「免許停止」がいいと思います。
しっかり再教育を受けて、然るべき在り方になったのならば、
また現場復帰しても良いと思います。
日本は一度何かをやらかしてしまった人に対して非常に厳しいですが、
それくらいの寛容さは持ち合わせても良いのではないかと思っています。
別に4人の先生の実名なんか知りたいとも思いません。
報道についてはいろいろと思うこともありますが、
それはまた別の機会に。
本日伝えたいことは、
「人に教える立場の人は、その在り方を問うべし」
僕自身も気をつけていきます。