文科省が進める大学入試改革。
先日最後のセンター試験が実施され、来年からは「共通テスト」に変わります。
個人的には、センター試験はかなり良い問題で思考力も
ちゃんと測れるので、割とそのままでも良かったかな、と思っています。
さて、本日飛び込んできたニュースです。
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令和3年度一般入試(一般選抜)における大学入学共通テスト 外国語「英語」の配点について(予告)
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簡単にまとめると、京都大学の入試では共通テストの英語の点数を
リーディング100点:リスニング100点
から
リーディング150点:リスニング50点
に換算して利用する、とのことです。
(どういう制度?と思った人は記事の最後を参考にしてください)
文科省が
リーディング:リスニング=1:1
と示した方針を、京都大学は
リーディング:リスニング=3:1
にしてやりますよ、ウチは、
と突っぱねた形になります。
研究者として、英語の音声が聞き取れるかよりも、
書かれたものを正確に読み取る力のほうを重視したのではないかと思います。
大学入試の新制度に関してはいろいろと議論がなされています。
現在進行形で。
入試において大学側にある程度の裁量権があるのは良いと思います。
ただ、受験者数が数十万人にもなる共通テストについては、
ちゃんと生徒のためになるものになることを切に望みます。
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大学入試にあまり詳しくない方のために説明しておきますと、
国公立大学はたいてい
【センター試験の点数+二次試験(大学ごとの個別試験)の点数】
の合計点で合否が決められます。
ただ、大学や学部によってその配点は自由に決めることができます。
例えば令和2年度の京都大学で見てみます。
<文学部>
◯センター試験
国語・社会・数学・理科・英語は全て50点ずつに圧縮→合計250点
点
◯二次試験
国語・英語は150点ずつ、社会・数学は100点ずつ→合計500点
◯センター試験+二次試験=750点
<理学部>
◯センター試験
国語・数学・理科・英語は全て50点ずつ、社会は25点に圧縮→合計225点満点
◯二次試験
国語150点、数学・理科は300点ずつ、英語は225点→合計975点
◯センター試験+二次試験=1200点
のように、同じ大学でも学部によって配点が全く異なります。
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