「東大まで行った人は教師にならない。中間層が中間層を再生産している」 現役東大生の発言で議論勃発
https://news.careerconnection.jp/?p=22223
もう一つ、この記事に関連して思うことがあります。
東大出身者に教師がいるいないかが問題ではなく、
そもそも、未来を担う子供を育てる、という
非常に大事な職業であるにも関わらず、
「憧れて、目指して、教師になる人が圧倒的に少ない」
というのが問題です。
※ここでも言っておきますが、「私は教師になろうとしているのに!」
という反論も違います。ここでは偏差値的な話です。
それに、小川自身は「教師は憧れられるべき職業」だと思っています。
そしてオランダなどでは実際に憧れられている職業です。
勉強ができる=医者、というよくわからない等式が受験界では
成立していますが(これ変えたい…)、要は
「医者になる=賢い=憧れ」
みたいな図式になっています。
(医者に高い学力が求められているのは事実ですし、
そうであるべきだとは思います)
じゃあ先生はというと、教員養成の大学・学部の
偏差値はそれほど高くありません。
東京学芸大は60ほどですが、それ以外は
軒並み偏差値50台です(40台のところもあります)。
上記の記事のまさに「中間層」にあたります。
「医者になるためには、めっちゃ勉強しないと!」
はよく聞きますが、
「先生になるためには、めっちゃ勉強しないと!」
を聞きません。
本来ならば、先生というのはめっちゃ勉強が必要です。
(勉強していない人は先生をやめたほうがいいと思います)
でも、高校生の段階で、偏差値で判断してしまうところも手伝って、
憧れられない職業です。医者などと比べると。
そうすると何が起こるかというと、
優秀な人が教師になろうと思わない。
医学部を目指したり法学部を目指したりする。
しかも、周りもそれを勧める。
偏差値65の生徒が
「僕、教師になりたいんです」
というと、
「お前なら医学部(法学部)入れるぞ」
と先生が言う。
え?教師になりたいって言っているのに?
偏差値だけで判断してませんか?
生徒の「教師になりたい」という夢を否定するんですか?
高校の実績がほしいってだけで言ってませんか?
僕が一番キライなのは、
大人の事情で子供を制限したり利用したりすることです。
実績ほしさに生徒の進路を決めるのは、本当に許せません
「自分の体験からしか物事を判断できない」
ということについては前回の記事でお話しました。
今回の記事で言いたいこと、望むことは
「教師という仕事も憧れられる職業であるべき」
ということです。
めっちゃステキな職業なんだけどな…。
僕は予備校講師ですが、学校の先生たちに対しては
基本的に敬意を払っています。
学校があっての予備校だと思っているので。